留学中に寮生活をしているときにも感じたけれど、アメリカ人は部屋をかざりつけるのがすごく上手だ。日本だと、部屋を飾りつけるというと、なるべく物を片付けて、趣味のいい小物やインテリアや花で飾るというイメージがあるけれど、アメリカ人の飾りつけはすごくパーソナル。
昨日、アートセラピストのオフィスに訪れてすっかり魅了された。まず、室内全体がちょっと薄暗い。ピンクの薄布で窓を覆って、レース紙を貼り付けて、外から見えないようにしている。ポトスの蔓が壁を覆って、空気もきれい。自分の好きな写真を雑誌から切り抜いて、色紙の台紙に貼り付けて飾ったり、枝を拾ってきて小さなオブジェを吊るしたり、折鶴を置いたり、インスピレーションがいっぱい溢れていた。患者が描いた作品がまたカラフルでエネルギッシュで素敵だ。躁状態の人が描いた作品らしい。
私が部屋をきれいにする時というのは、片付ける=機能的な部屋にする・・・ということしか考えなかった。これからは自分がハッと惹かれた小物や写真は邪魔だからと捨てないで、飾り付けに使いたいと思った。お金をかけなくてこんなに素敵な空間を作れるのだなと感銘を受ける。